前回の続きになります。

野心・覚悟・決断力がどこから来るのかはひとまず置いといて
野心・覚悟・決断力がないとなんか良いことあるの?ってところから考えてみたいと思います。

前回も書きましたが、人間は狩猟と採集をしていた頃からほとんど変わっていません。
これがポイントになります。

男性の役割は、獲物を仕留めてご飯を持ち帰ることでした。
つまり獲物を仕留める能力が必要になります。

また、争いごとがあったら戦いに勝利する必要があります。
敗北は「死」を意味します。

そんな時、「 野心・覚悟・決断力」があったらどうなるでしょうか?
そんな時、「 野心・覚悟・決断力」がなかったらどうなるでしょうか?

ということを是非考えて頂きたいなと思います。

命がけの戦いに出かける時、野心・覚悟・決断力がある人は、よし!俺もやったるで〜と言って戦いに参加することでしょう。反対に、野心・覚悟・決断力がない人は、ビクビクして争いごとを避けて通る道を選択することでしょう。

だって争いごとに関わらない方が命が助かりますから。

という風に、争いごとに積極的に参加する人、積極的に参加しない人がいます。どちらが良いとか正しいとかではなくて、それが実情だと思います。

で、野心・覚悟・決断力がない人は争いごとにはできるだけかかわらないようにしようと考えるわけですね。
そうすることで「自分の身を危険から守っていた」ということです。

負け戦(いくさ)には参加しない。
何もしないほうが負けない。
死なないために何もしない。

現代では死ぬことはなくなりましたが、以前は「行動すること=身の危険を脅かすこと」でもありました。
そんな中で生き延びるために、ネガティブな思考をする必要がある人たちがいたわけです。

※ポイントとしては、戦闘能力の高い人は野心・覚悟・決断力が高い傾向にあり、戦闘能力の低い人は野心・覚悟・決断力が低い傾向にある、ということです。

昔ばなしの桃太郎もそうですね。
鬼がいて村人たちは困っていましたが、そのような中…

鬼退治に出かける人 → それまで100%帰ってこない(死亡)
鬼退治に出かけない人 → ビクビクしながらも生き延びる

ということで、臆病な人ほど生き残る確率が高かった、とも言えます。

危ないことは行動力のある人に任せます。
自分は何もしないで隠れて見てます。

ってことですね。(笑)

野心・覚悟・決断力がないというのも生き残るための一つの能力だったのでしょう。ということです。

そして、この本能があるからこそ、現代で大きな成果を出せない人がいます。

昔だったら死んでしまっていた「鬼退治に出かける組」の人たちは、現代では大きな成果を出しています。理由は簡単。戦いで死ななくなったからです。

「鬼退治に出かける組」の人たちは、言うなればヒーローです。
ですが、昔話ではヒーローたちはバッタバッタと死んでしまったわけです。無謀にも戦いに挑んでいったから。。。

すると、旦那さんを亡くした未亡人が増えます。
そこに、行動力のない男性が忍び寄るわけです。(笑)

するとあら不思議。
戦闘能力が低い人でも家庭を持ててしまうわけですね。

戦闘能力の高い人(行動力のある人)も、戦闘能力の低い人(行動力のない人、野心・覚悟・決断力がない人)も、どちらも社会には必要だったってことだと私は考えています。

→ 第3話:「人間って結局、本能のままに行動している?」

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「「野心・覚悟・決断力」がないメリット」への1件のフィードバック

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