前回の投稿では色々なことを詰め込んでしまったので、今回から小分けして話をしていきたいと思います。
今回は入力と出力について。カッコよく言うとインプットとアウトプットについてです。

インプットとアウトプットについて、あまり例として挙げたくはないのですが、「いじめ」を例に解説していきます。

これは、インプットとアウトプットについて理解していただきたい思いと、いじめ問題を少しでも理解して欲しいな、という思いとをがあります。私も子を持つ親であると共に、職業としてではありませんが教育関係の役員をしています。やはり、いじめは良くないと思いますし、それ以上にいじめに対する理解と知識を広めていく必要があると思っています。その辺もちょっと意識して「いじめ」を例に挙げさせていただきます。

「いじめからの自殺」

いじめを受けて自殺してしまう子供がいます。
自殺って、大の大人でも怖くて怖くて怖気づくようなことなのに、なぜ若い彼らがそんな行動をすることができるのでしょうか?

いじめは、いじめを受けている側の脳に多大な影響を与えているからです。

「じゃあ、人に死ねって言われたらお前は死ぬのか?」

これは、私の身近な人が言った意見です。

ですが、毎日毎日、繰り返し繰り返し、「このクズ」「死ね」「病原菌」「生きてる価値なんてない」というような言葉を浴びせられ続けると、もしかしたら自分は本当にそうなんじゃないか?、価値のない人間なんじゃないか?、死んだほうが良いんじゃないか?、と思うようになってきます。それが人間です。

その時に逃げ道がなかったら余計にそう思うようになってきます。
いじめを受けている子の環境は、親が忙しくてあまり家にいない、あまり話をする機会がない、かまってもらっていない、という場合が多いです。

子供にとって、学校と家庭というのは、自分の生活のほぼ100%を占める環境です。
学校にも、家庭にも逃げ道がなかったら、その子の人生は詰んでしまいます。

ただ、言葉の暴力を浴びせられているだけならまだ良いのですが、問題なのは、自分の口から言わされることです。

自分の口から言わされると、最悪の状況を生み出します。

人は情報を入力をすることで、感心したり感動したり心を揺さぶられたりしますが、実はそれ以上の影響はあまり受けません。「いい話を聴いたな〜」だけで終わってしまいます。

ですが、それを自分の口から声に出して出力をすると、耳からその情報は再入力されます。
そうすると、情報が脳へ届いて、自分の記憶の中に蓄積されるようになります。
さらにさらに、繰り返し繰り返し出力をして再入力をすると、その情報は自分にとって「正しい情報」だと脳が認識するようになります。

自分で発している言葉を脳は正しい情報だと判断するようになるわけです。
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つまり、いじめは、言葉の暴力を浴びせられるだけならまだ耐えられるのですが、その言葉を自分の口から言うように仕向けられると、一気に状況が悪い方向に進むわけです。

自分で、「はい、私は生きている価値のない人間です」なんて口にしてしまった日には、脳が勝手にそれを本当のことだと判断して記憶していってしまうわけです。

すると、結果として、若い命が自殺を選択する問題にまで発展してしまうわけです。

これが、恐ろしいいじめの正体です。
実は、洗脳的な行動が行われてしまっていたわけなんですね。

この脳への影響というものを、私はこれからも広めていきたいと思っています。

さて、では、この脳の機能をどうやって活用していくか、という明るい話題に話を変えていきたいと思います。

簡単です。この脳の機能である

「脳は自分で発している言葉を正しい情報だと判断する」

これを有効に活用してしまえば良いわけです。

要は、ウソでもいいから、理想の自分を描いて、自分はそういう人間なんだ、と言い聞かせれば良いんです。

・私たちは強い!
・自分は金メダルを取るような人間だ!
・私は100点を取るために準備をしてきた。100点を取る資格がある!

なんでも良いです。
自分の身において、自分が達成したいことをアウトプットするのです。

声に出してアウトプットすることで、耳から再入力されます。
それを繰り返せば繰り返すほど、自分はそういう人間なんだと脳が判断するようになります。

子供の教育に対しても、非常に大きな効果があります。
映画などで見かけるワンシーンだと思いますが、子供に対して

大人: いいか、お前なら絶対にできる、私はそう信じている。
子供: でも…
大人: 絶対に大丈夫だ、ほら、口に出していってごらん。「僕ならできるって」
子供: 僕ならできる。。。うん、分かった。僕ならできる。やってみるよ。

こんな感じのシーンってありますよね。
これはまさに、入力と出力、そして再入力をすることによって、脳をその気にさせているわけです。

スポーツの世界でも最近ではよく見られるようになりました。
試合直前の選手が、自分自身に

・私は強い、私なら勝てる、私なら優勝できる

このようにセルフコーチングをするシーン。増えましたよね。

仕事が嫌だなと口にしていたら、どんどん仕事が嫌なものになります。
朝起きてだるいだるいと口にしていたら、毎日がだるいものになります。
よし!頑張るぞ!と口にしていたら、頑張れる自分ができあがります。
ここを乗り切ってうまい飯を食うぞ!と口にしていたら、素晴らしい仕事ができるようになります。

発する言葉が自分の人生を作っています。

それは、脳への働きかけ。

インプットとアウトプット、そして再インプットです。

やるべきことはシンプルです。

やるべきことを口から発する!

たったこれだけです!

→ 第11話:「脳を快にする。ツイてる!からの快楽ホルモン」

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「「いじめからの自殺問題〜再入力の力」」への1件のフィードバック

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