日本人なら誰もが思っていると思われる。
うわ~、背たか~い! 牛乳飲みすぎでしょ!? という考え。

どうやら日本人は牛乳を飲むと背が伸びると思っているようです。
カルシウムを摂取すれば身長にダイレクトに影響が及ぶということでしょう。

ですが、カルシウムと身長はダイレクトに繋がっているわけではありません。
ということで、背の高さと伸び~る神話について紐解いていきましょう。

背は伸びると思い込んでる日本人

背は伸びるものと思い込んでいる日本人がとても多いこと(チコちゃん風)
少し調べてみると分かりますが、背は簡単に伸びるものかと言うと
そんなことはないことが分かっています。

では、なぜ? 日本人はこんなにも背が伸びると思い込んでいるのでしょうか?

それは、戦後の日本人の平均身長が大きく変化しているからです。


こちらよりお借りしています。https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/04/0401.html

1948年頃の日本人男性の平均身長は160.6cm
1996年頃の日本人男性の平均身長は170.9cm

です。

この間、実に10cmも平均身長が伸びているんですね。
この10cmという数値が、日本人の思い込みの基礎となっているデータです。

私は1976年生まれのアラフォーですが、私の親世代から私の代にかけて
平均身長がグングンと伸びていったということになります。

今の日本を支えている(支えていた)40~70歳くらいの人たちが
その身長の伸びを実際に体感してしまったわけです。

だから

身長は遺伝ではなく、伸ばせるものでしょ!

という神話が(都市伝説!?)生まれてしまっているのだと思います。

 

ただし、肝心なポイントはその後の横ばいのデータ。

実はこの20年、日本人の平均身長は伸びていません。
全くの横ばいです。
ここをどのように見るのか?が大切と思います。

背の高さは遺伝なのか?

中国人の元NBA選手「ヤオ・ミン」
彼は、中国バスケットボール協会が二世の誕生を目論んで結婚させた極めて背の高い両親(両親ともにバスケットボール選手)の間に生まれた身長229cmの元バスケットボール選手です。

父親は208cm
母親は188cm

という身長エリートです。(驚)(協会の目論見って。。なに。。。)

背の高さは80%が遺伝、20%が環境と言われています。
(色々なところで色々な数字があるので、まあ参考程度にw)

これは、例えば背が高い理由、背が低い理由の80%は遺伝的であり
20%は環境であるということになります。

ただし、これには前提があります。
それは、遺伝的に十分な身長まで成長するだけの工業化社会的生育環境があるかどうか
ということです。

分かりづらいと思うので簡単に言い換えると
すくすく育つ環境かどうか、ということです。
(すくすく育たない環境があるってこと)

戦前と戦後、アメリカと日本

先ほど指摘した部分

ただし、肝心なポイントはその後の横ばいのデータ。

実はこの20年、平均身長は伸びていません。
全くの横ばいです。

これについて進めていきたいと思います。

日本人だけの平均身長の推移データを見ても答えは出てこないのですが
アメリカ在住の純日本人の平均身長データがその答えを教えてくれます。
(残念ながら引用できるデータはありませんが…)

実は、現在の日本人の平均身長は
アメリカに住んでいる純日本人の平均身長に追いついただけだそうです。

各メディアではお茶を濁してゴニョゴニョとしか伝えてくれませんが
(身長伸ばす産業から攻撃があるんでしょうね)
以前は日本に住んでいる日本人の平均身長とアメリカに住んでいる純日本人の平均身長には差がありました。

アメリカで育った日本人は、日本で育った日本人よりも背が高かったのです。

つまり、日本人は遺伝的には現在の身長まで伸びる可能性を秘めていたのに
環境がそれを阻んでいた、ということになります。

文明開化を迎えてから日本は欧米文化をたくさん取り入れてきました。
そして、食文化、住環境、家具、教育なども欧米式よりになってきましたね。

その影響が、「身長」「背の高さ」という部分に出てきたと考えることができます。

環境の変化

さて、日本人の背は伸ばすものではなく伸び切ってしまったもの
という認識になったところで、背を伸ばすにはどうしたら良いか?について考えてみたいと思います。
(ちょっと矛盾にも聞こえる?)

ここで大切だと思うことは、
背は伸びるものではなく縮むもの、という考えを持つべきだということです。

どうしたら背が伸びるのか? というよりも
自分の遺伝的可能性を100%活かすためにはどうしたらいいか? を考えるべきだと思うんです。

そのためには、背が縮まないようにすることが大切と思います。

そこで、身長を伸ばすために大切なポイントとして

環境の変化

を挙げたいと思います。

背を伸ばすために環境を見直す

成長を阻害する因子としては
・栄養不足(偏り)
・運動不足
・睡眠不足
・精神的不安感
などがあります。

日本人がこの中で一番気にしているのは「栄養」でしょう。
次いで「睡眠」だと思います。

確かに栄養と睡眠はとても大切な要素です。
工事現場に例えると、栄養は「材料」になり、睡眠は「現場作業員」に相当します。

ダムを作るのにコンクリートを買ってくればいい、
そう思ってしまう人は少なくありません。

ですが、ダムを作るには作業をする現場作業員が必要になります。

つまり、コンクリートに相当する栄養が足りていても、
現場作業員に相当する「あるもの」がないと身長は伸びてくれないわけです。

現場作業員に相当するあるものとは、
・成長ホルモン
・テストステロン(という男性ホルモン)
です。

これらのホルモンは骨や筋肉をつくっています。
骨が成長しなければ背を伸ばすことは不可能ですよね。

骨から育てるためにはカルシウムを取っていれば言い訳ではありません。
残念ながら材料だけでは作ってもらえないわけです。

背を伸ばすためには、成長の材料となる栄養をしっかり摂る
そして、ホルモンの分泌をしっかり促すということが大切です。

栄養以外の運動、睡眠、精神、という3つの要素は
ホルモンの分泌に関わっているものです。

背が伸びるゴールデン・エイジ

背はいつでも伸びるわけではありません。
基本的には子供から大人に切り替わる時期に一気に背が伸びます。

それはつまり、お母さんに面倒を見てもらっていた時期を卒業する
という意味だと思われます。

女の子はお母さんと同じくらいの身長になる=お母さんと同等の存在になる
男の子はお母さんの身長を追い抜く=お母さんに面倒を見てもらわなくても大丈夫な存在になる。

ということだと私は考えています。

ということで、ゴールデン・エイジですが
女の子は11歳のころ
男の子は13歳のころ

これは女の子は思春期に突入する直前で
男の子は思春期に突入した直後という見方になります。

これはどういうことかと言いますと
先ほどのホルモンと関係があります。

男性ホルモンには背を伸ばす作用がありますが
女性ホルモンには背の伸びを止める作用があります。

思春期に入ると男女ともに性ホルモンの分泌が活発になります。
すると、女の子は女性ホルモンの働きで背の伸びが止まってしまうわけですね。

これが俗に言う「生理が来ると成長が止まる」の真実です。

男の子の場合は大量の男性ホルモンが分泌されるので
思春期に突入してから骨や筋肉が成長し、グングンと一気に背が伸びていくわけです。

ホルモンの分泌を阻害する生活

現代では栄養面については摂ろうと思えば簡単になんでも摂取できるようになりました。
ですから栄養面で背が伸びていない、という場面は少なくなっていると思います。

極端な偏食児でも結構普通に背は伸びています。

ということで、栄養面にあまり問題は見つかりませんが
実は、ホルモンの側面から見ると、現代は結構問題あるんじゃないかな~
と思ってしまうことが多々見られます。

ホルモンの分泌を妨げている行為が意外に多く見受けられるんです。

ググって調べていただく際は「成長ホルモン」というキーワードを使って調べてみて下さい。
成長ホルモン 増やす
成長ホルモン 分泌
などですね。

テストステロンも成長ホルモンと同じ作用をしているのですが、
こちらを調べると多分、わけが分からなくなるかと思います。
ですので、成長ホルモンで調べていただくと良いと思います。

先ほど述べた栄養意外の3つの要因は、ホルモンを阻害する因子ということです。

運動不足
適度な運動(体を動かす、遊ぶ)は自律神経を整えてくれます。
自律神経が整うと、ホルモンがよく分泌されます。
が、全く体を動かさないとホルモンも十分に出てくれません。

睡眠不足
できれば22-2時の間は寝ると良いです。子供が早く寝たほうが良いというのは
適切なホルモンを分泌してもらうためです。

精神的不安感
実は、一番気をつけたほうがいいのに、あまり気をつけている人がいないのがこれです。
例えば、子供を徹底的に叱りつける、とか。
いわゆる虐待ってやつですね。
虐待を受けた子は、背が低かったり、体が小さかったりすることがよくあります。
これは、精神的な不安がホルモンの分泌を阻害してしまい、
十分な成長をすることができないまま大人になってしまったと考えることができます。

だからこそ、すくすく育てる、ということが子育てには大切なポイントなのだと思います。

まとめ

ということで、

背の高さは遺伝だよ!遺伝!

という残念な話から入って、最後は「背を伸ばそうぜ!」という訳の分からない記事となりました。(笑)

が、お楽しみいただけましたでしょうか?

背の高さつながりで、次回は「1/6」の確率でNBA選手になる方法、という記事でも書こうと思います。

では!

ホルモンに興味を持っていただきましたらこの教材オススメです。
(私の教材なんですけどねw)

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