一万時間という指標があります。
マルコム・グラッドウェル氏が著書の中で紹介している「一万時間の法則」というものです。
どんな分野でも、一万時間程度継続してそれに取り組んだ人は、その分野のエクスパートになるという経験則を言います。
スポーツの世界(個人競技)では一万時間はあまり当てはまらない可能性があります。
なぜなら、どうしても向き不向きがあるからです。
足の遅い子は大人になっても足は遅いです。(瞬発力)
これは速筋線維の量が関係するからです。
筋繊維のバランスはもって生まれたものなので、
残念ながら速筋線維の比率を増やすことはできないようです。
その場合、どんなにトレーニングを行ったとしても短距離ランナーとして世界トップクラスの能力を得ることはできないでしょう。
一万時間という時間だけを絶対的なものとして捉えてしまうと
このような事例までも見過ごされてしまう可能性があります。
ですので、スポーツの世界(個人競技)では「素質」×「経験」が重要と思います。
ただし、ビジネスの世界ではこの法則はスポーツよりも当てはまりやすくなります。
なぜなら、ビジネスの世界は「競争の世界」ではありますが、スポーツほど抜きん出た能力は必要ないからです。
ビジネスの世界では「素質」は大して重要ではありません。
ほとんどのことは勉強することで補填することができます。
ですから、ビジネスの世界では「一万時間の法則」が結構有利に働きます。
ただし、時間だけをがんばったとしても、実はあまり良い結果は得られません。
実は、一万時間の「正しい努力」を続ける必要があるとも言っています。
ただ単に、がむしゃらに時間をかければ成果が出るわけではないということですね。
ですので、本を読んだり誰かに学んだりということは重要だと思います。
勉強の仕方が分かる人は自己流でも大丈夫かと思いますが、勉強の仕方が下手な人は、自分に合った指導者と出会えると良いですね。
また、エジソンの言葉に「天才は99%の努力と1%の天分だ」とあります。
これも誤解されやすい言葉ですね。
99%は、努力だから、努力すれば何とかなると思ってしまいがちです。
ですが、1%の才能を開花させるために99%の努力が必要だ、という感じの意味だそうです。
持って生まれた才能を咲かせるために、一万時間の「適切な」努力が必要ということですね!
才能は努力をしてはじめて花開くということです。
じゃあ、才能って何?ってことにもなりますが
誰もが持っている才能は「好き」だと思います。
好きこそものの上手なれ!
好きなことを一生懸命に!